ポルシェ、フェラーリなどを中心とした自動車の展示・販売を主目的にした商業施設。
この自動車展示ショールームは、内部の展示物を外部から十分に見えないようにウインドウガラスを平面的に内部から外に凸方向に屈折させ、車種・色・形の大枠しか確認できないようにガラスの反射の特性を利用している。言い換えれば、展示している車に興味のある人(客)に特化した集客を狙いとした、内部が見えにくい展示場を考案した。
三つに分けたガラス面と共生させるために背山の山並みに同化する楕円錐屋根三枚を設け、内部の天井は布を吊り下げて屋根の相似形を生みだし、空調のゆるやかな風で揺らぎをみせるその布によって、やわらかな曲線をもつ車をやさしく包み込ませている。
所在地 |
香川県高松市 |
施工主 |
個人 |
施 工 |
株式会社 菅組 |
敷地面積 |
988.38㎡ |
延床面積 |
318.51㎡ |
竣 工 |
1987年9月 |
備 考 |
撮影:古舘克明 掲載: 新建築 1988.01 日経アーキテクチュア1989.11.13 建築文化 1991.11 |