徳島市、眉山を背山に、古くは弥生時代の人々が居を構えた土壌の豊かな地に立つ宗教施設。「ひかり・風・みどりとの共生」をテーマに多くの関係者との対話を重ね、計画は進められた。背山の稜線と呼応する大きな切妻屋根。ポーチからホール・階段までを包み込み、せり出すようにかかる切り妻型の庇は、2階の御神殿まで、訪れ利用する人々の大きな「気」の流れを伝えている。
多くの人々が集う御神前は、雪見障子を用いたやさしいひかりが差し込み、ヴォールト天井で人々を静かに、大らかに包み込んでいる。
施主、利用者、設計者、施工者を含む多くの人々の対話によって、この地で育まれてきた豊かな風土を守り伝えながら、多くの人々の集う施設建設物語を描くことができた。
所在地 |
徳島県徳島市 |
施工主 |
宗教法人 崇教真光 |
施 工 |
富士建設 株式会社 |
敷地面積 |
2,409.20㎡ |
延床面積 |
966.03㎡ |
竣 工 |
2011年7月 |
備 考 |
撮影:淺川敏 掲載:建築ジャーナル2012.01 |