本山寺は高野山真言宗の古刹であり、四国霊場第70番札所としても多くの参拝者の崇敬を集めている。中世には「長福寺」と呼ばれていたが、四国遍路の基礎が整えられた元禄期(江戸中期)頃に「本山寺」と号されるようになった。本堂は香川県内における寺院建築として唯一の国宝であり、二王門は重要文化財、鎮守堂は香川県指定文化財、五重塔は三豊市指定文化財にそれぞれ指定されている。その他の建造物についても適切な保全がなされており、実測調査・歴史調査によって以下の7件が登録有形文化財に登録された。なお登録基準のうち、冠木門は「再現することが容易でないもの」、その他は「国土の歴史的景観に寄与しているもの」として評価されている。
◇本山寺大師堂(だいしどう)
◇本山寺十王堂(じゅうおうどう)
◇本山寺大日堂(だいにちどう)
◇本山寺宝蔵(ほうぞう)
◇本山寺鐘楼(しょうろう)
◇本山寺大門(だいもん)
◇本山寺冠木門(かぶきもん)
所在地 |
香川県三豊市 |
施工主 |
所有者:宗教法人本山寺 |
竣 工 |
登録年月日:2014年12月 |
備 考 |
撮影:淺川敏(メイン写真) |