終戦後数年間まで偕行社の機能を支えていた厨房・倉庫などの附属施設は解体され、貴賓室・広間を有するハレの施設が遺されていた。
日々、気軽に利活用できる木造重要文化財を実現させるためには復元後、市民がどう価値を理解し、いかに活用するかが重要項目であるため、「会議・演奏会・宴会」など7つのテーマで利用実験を行い、市民と語り合い、必要機能・施設の整備の検討を行った。
その結果、事務所・トイレに加え、偕行社を眺めながらお茶が飲めるカフェ、椅子・テーブルを収納する倉庫に加え宴会などの料理を準備するパントリーを設けた。
バリアフリーについては、文化財の建物に直接スロープなどを設け、復元形態を変えることのないように附属棟で日々のアプローチ機能を受け持たせている。
所在地 |
香川県善通寺市 |
施工主 |
善通寺市 |
施 工 |
富士建設 株式会社 |
敷地面積 |
7,485.44㎡ |
延床面積 |
493.92㎡ |
竣 工 |
2008年3月 |
備 考 |
撮影:淺川敏 掲載:新建築2009.01 建築ジャーナル2012.01 |