約40年前に祖母が建てたというRC壁式3階建て住宅。大切な祖母との思い出に包まれながらさらに長く安心して暮らせる家に改修したい、という施主の想いを受けてこの物語は始まった。
耐震性能を保つため開口部の寸法は変えずに、増設部からは踏み台を設けて出入りするようにしたが、そのような部屋の使い方も施主は楽しんでくれた。集成材の柱に踏み板を巻き付かせた廻り階段には明るい日差しがたっぷりと注ぐ。2階台所と憩いの場は友人たちとの集いの空間になると感じている。玄関まわりには塀を設けず、元の石積みを活かして長くここに暮らしてきた施主と街との良きかかわりを残した。
所在地 |
香川県 |
施工主 |
個人(改修) |
施 工 |
株式会社 富田工務店 |
敷地面積 |
77.01㎡ |
延床面積 |
135.63㎡ |
竣 工 |
2015年3月 |
備 考 |
撮影:淺川敏 |