「誰のために、何のために、何故ここに創るのか?」という重要なテーマを明確にした施設にするため、卒業生・教職員の方々からそれぞれの意見・想いを集め、「訪れた同窓生の居場所」などの想いを形にするため、建設委員会の方々と共に2カ月ほど多種多様な会議に取り組んだ。
この創造への脚本は、卒業生を年齢別に4段階に分け「この学校の誇れるもの、記憶に残るものは何か?」「どう使いたいか?」などの問いかけから生まれ、教師・事務局関係者と具体的な利活用計画の議論を重ねて従前の体育館附属施設という環境から脱し、運動場を“客席”、会館が“舞台”となるべく機能と存在感を持たせた。
伝善通寺出土の国宝袈裟襷文に描かれている高床切り妻の建物を象徴となる形態の素にしており、そのシンボル性は正面の棟持柱に表されている。
所在地 |
香川県善通寺市 |
施工主 |
香川県立善通寺第一高等学校 創立80周年記念事業 実行委員会 |
施 工 |
株式会社 菅組 |
敷地面積 |
23,868㎡ |
延床面積 |
293.91㎡ |
竣 工 |
1987年3月 |
備 考 |
撮影:淺川敏 掲載: 新建築 1987.06 S・D 1987.10 日経アーキテクチュア1989.11.13 建築ジャーナル2012.01 |